明日へひらかれていく一歩をあきらめない当事者であること

地域に根ざし表現と社会の関わりをさぐり、大阪・西成で活動を続けてきたアートNPOココルーム。10数年の活動を経てもまだまだ試行錯誤がつづいています。2016年春、この地域に35床程の「ゲストハウスとカフェと庭 ココルーム」を開設し、ここを拠点とし、地域のおじさんたちや旅人たちなど、さまざまな人々のであいの場をつくっています。

スタッフとして募集しているのは、ゲストハウスやカフェの仕事を中心に関わりたい方、もしくはアートマネジメント中心に。ただ、どちらにも積極的に取り組んでいただきたいと考えます。また組織の事務局長も求めています。

具体的な仕事は、ゲストハウスとカフェの運営、「釜ヶ崎芸術大学」、「釜ヶ崎オ!ペラ」、「地域に暮らす高齢者の社会的つながりづくりとしての表現プログラム」、夜回り、まちかど保健室などのコーディネイトや実践研究を行うマネジメントです。

そして、具体的じゃない仕事がとても多いのが、この職場の特徴なのです。やってくる人々の声にならない声や困りごとに、素人ながらも応答し、つなぎ手となったり、つながれたりしながら、この広い世界でじぶんのうたをうたいながら、明日へひらかれていく一歩をあきらめない当事者であることが仕事なのです。目の前の雑然とした状況のなかに希望を見出していくちからを磨くのです。いわゆる仕事をしながら、唐突に人々とであい、ご飯を作ったり、洗い物をしたり、掃除や整理整頓、家事のような仕事が織り込まれます。

ココルームは組織としては脆弱で、改善と実施、ふりかえりの日々の実験がつづいています。働くとはどういうことか、この社会でじぶんはどう生きていきたいのか、関わるとは、ともに生きるとはどういうことか、答えのない問いを日々持つことになります。そして、その問いに正直に向き合おうとする仕事場でもあります。

でも、思索を重ねるだけでは儲かりません。NPO法人ですが、制度活用も補助金もありませんから、ほんとうに稼がなければ、つぶれてしまいます。じぶんたちの工夫しだいなのです。工夫の結果も時間差で現れてきます。またお給料や休みについても話し合っていくことになります。何もかも決まっているのではなく、じぶんたちでつくっていく仕事場です。面倒くさくても合意をはかり、仲間をおもんばかり、でも勝手に想像しすぎず、率直に話し合い、働きあいます。

本気で働きたい方は、じぶんのことばで ●どのようにすれば話しあえるか ●ココルームで働きたいその動機 ●働くことに迷ったときのじぶんに伝えたいこと ●興味のあること・得意なこと を作文して提出してください。

まずはお茶でも、泊まりにでも来てください。時間があればその時にお手伝いしてください。遠方の方にはゲストハウスに住みながら活動していただくこともできます。ご相談ください。

採用について

雇用形態

スタッフ、事務局長、インターン、ボランティア、その他 シフト制、社会保障あり

応募資格

人生の当事者として、じぶんをひらき、朗らかに活動できる人。パソコンや日本語以外の語学もできるとなお良いです。

採用決定日

随時

理事として長年微力ながら関わってきた大阪・釜ヶ崎で活動するNPO法人cocoroomが、現在新規スタッフを募集しています。この4月からゲストハウスの運営にも乗り出し、プロジェクトがより多様に活発になっていくことだと思います。これまでもスタッフは関西に限らず全国各地から募集を受け付けてきました。決して楽ではない、自分自身が広い意味での「芸」で「生きてゆく」、その当事者性を強く実感せざるをえない現場です。誤解を恐れずに言えば「雇用してもらう」や「就職する」と言った心持ちでは正直、持ちきれない現場で、すごく使い古された言葉だけど「自己実現」を通じた「社会実現」みたいな意識を育みながら挑戦する場です。そのことは例えば、いま被災地の現場などに思いを馳せつつも一見「直接的」な行動がとれないにせよ、自分の頭と経験で考えて一歩一歩いまここを真剣に生きて明日を変えてゆくことをどう目の前のタスクと引きつけながら朧げながらも徐々に輪郭を掴み取ってイメージできるか。そういった力を養う連続の日々だと。そして、やがてはこの現場を巣立って各々のフィールドを見極めつつより深く実践してゆくような、そんな人達が育っていけばと、元現場スタッフとして強く感じています。

アサダワタル(元副理事)